工場セキュリティは中で作っているものにもよりますが、非常に重要なものです。異物が混入してはラインが止まって回収騒ぎになりますし、これは管理者だけでなく働いているスタッフの共通認識にもなります。いくら入り口で管理しようとしても、誰か一人の気の緩んだ行動が全てを台無しにしてしまうのは経験から分かるところです。そのため、ありがちなミスを防ぐルールが厳しく設定されていますが、それを守らせるのも難しかったりします。

作業上にスマートフォンを持ち込まない、などの基本的なものは守られるでしょうが、例えば絆創膏を持って行ったり、眼鏡ケースをポケットに入れていたりと情状酌量の余地があるものも存在します。リーダー格の人が持ち込んでいて、他の人も良いのかなと思って持ち込んでしまうといったトラブルもあるため、ルールは徹底させるべきでしょう。この工場セキュリティでよくあるのが外部の人間の入り込みです。それがないようにルール上決まっているはずなのですが、どこかから入ってしまいそのまま内部間で移動して、予想外のところに出てしまうというのがありがちな話になっています。

来客で帰りにトイレを借りたりだとか、届け物をしたあとに道に迷ってしまうなど工場内が広い時ほど起こりえます。誰かが付きっきりで案内していればいいとはいえ、それも現実的でなく工場セキュリティの抜け穴の一つとなっています。来た人にバッヂなどを付けてもらう仕組みもありますが、完全ではありません。